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運転資金サイクル以外の資金サイクルとは?
【2011年9月30日配信】
過去5回のメルマガでは、資金の流れを構成する要素として「運転資金サイクル」について説明してきました。
※その過去5回のメルマガの内容はこちらから↓
▼ 資金の流れを構成する要素とは?
▼ 運転資金サイクルを機能させるためには?
▼ 在庫が運転資金サイクルに及ぼす影響とは?
▼ 資金繰りを楽にするために売上債権はどうすべきか?
▼ 回収サイトと支払サイトのバランスを見極める方法
しかし、資金の流れを構成する要素は、何も「運転資金サイクル」だけではありません。
「設備資金サイクル」というのも非常に重要な要素の一つです。
ご存知のように、「設備資金」というのは、
・ 商品を作るための工場を建設するとか、
・ 荷物を運搬する車両を購入するとか、
・ 事務に使うパソコンやコピー機を購入するだとか、
その事業に必要な設備に対して投入する資金のことです。
そして、「運転資金」に「運転資金サイクル」という概念があったように、「設備資金」にも「設備資金サイクル」という概念があるのです。
しかし、「設備資金」に関しては、この「サイクル」という言葉の部分に疑問を持つ方もおられるかもしれませんよね。
それは、『工場建設にしても、車両・パソコン・コピー機の購入にしても、 お金が出るだけで、その設備自体はお金を生まない。』からだと思います。
そもそも「資金サイクル」というのは、
『使う ⇒ 回収 ⇒ 使う ⇒ 回収』
上記のような工程を繰り返すことを言います。
設備自体には、「回収する」という機能が備っていないわけですから、『設備資金に資金サイクルという概念は当てはまらない。』と考えてしまうのも無理はないのかもしれません。
しかし、それは違います。
なぜなら、その設備に投資したお金を商売で儲けることによって回収しようという狙いがそこにはあるからです。
そして、商売で回収したお金を事業を拡大する為に新たな設備投資として使うこともあるからです。
こう考えると、「設備資金」というのも、
『設備投資 ⇒ 回収 ⇒ 設備投資 ⇒ 回収』という
「資金サイクル」としての流れが存在することが分かります。
さて、その「設備資金サイクル」には、念頭においておかなければならないことがあります。
それは、「設備資金サイクル」は、「運転資金サイクル」のような短期間のサイクルではなく、長期間のサイクルを予定している、という点です。
つまり、設備投資は、その設備を長期間にわたって利用することで、時間を掛けて投資資金を回収するものだから、長期的な将来の見通しに基づいて実施されなければならない、ということです。
「設備資金サイクル」の周期は、「運転資金」に比べて長期間にわたるため、見込み違いになる確立もより高くなり、また、比較的に金額も大きくなることが多いので、非常に高いリスクを伴う資金の流れの要素と言えるでしょう。
だから、設備資金については、運転資金以上に慎重に管理する必要があるのです。
・ その設備は本当に必要なのか?
・ その設備を購入した場合、効果はどの程度見込めるのか?
・ 会社の事業規模や業績と比べて無理な資金投入ではないのか?
こういったことを十分に吟味する必要があります。

