経営分析は、決算書の構造を知ることから始まる!
【2011年11月7日配信】
今回は、【経営分析】という内容の連続記事の3回目となります。⇒初回の内容はこちら
今回は、決算書の中味(構造)を見ていくことにしましょう。
決算書の中味(構造)を理解するのは、今後の経営分析において非常に重要なことなので、是非、しっかり覚えていただければと思います。
それでは、まずは「貸借対照表」の中味(構造)です。
貸借対照表の構造を大きく分けると、「資産」と「負債」と「資本」に分けられます。
そして、「資産」=「負債」+「資本」というのが大まかな構造になります。
さらに、その構造の中味を見ていくと、この図ようになっています。
資産は、「流動資産」と「固定資産」に分かれていますが、その違いを簡単に言葉で表すと・・・
■ 流動資産・・・現金と1年以内に現金化できる資産
■ 固定資産・・・1年を超えて保有する資産
つまり、短期に現金化できるかどうかの違いということになると思います。
続いて、負債も「流動負債」と「固定負債」に分かれていますが、この違いを簡単に言葉で表すと・・・
■ 流動負債・・・1年以内に支払わなければならない借金
■ 固定負債・・・1年を超えて返済する借金
ということになります。
また、資本も(株主から会社への)借金であるという見方ができるのですが、返済する必要がないものということになります。
つまり、負債と資本いうのは「資金調達の手段」であり、資産というのは「その資金で得た会社の財産状態」を示したもの、ということができると思います。
さて、この貸借対照表をパッと見ただけでも、ある程度のその会社の安全性を判断することができます。
次に、「損益計算書」の中味(構造)を見ていくことにしましょう!
「損益計算書」は、以下の5つの利益で構成されています。
■ 売上総利益
■ 営業利益
■ 経常利益
■ 税引前当期純利益
■ 当期純利益
「売上総利益」というのは、売上から仕入れ金額を引いたもの。一般的に粗利(荒利)と呼ばれているものです。
「営業利益」というのは、「売上総利益」から販売費及び一般管理費を引いたもの。
※販売費及び一般管理費というのは、給与や広告費などの俗に経費と呼ばれるもの。
「経常利益」というのは、「営業利益」から営業外収益を加え、営業外費用を引いたもの。
※営業外収益は受取利息や雑収入などのことで、営業外費用は支払利息などのこと。
つまり、お金の貸し借りに伴う財務的な収益・費用ということになります。
「税引前当期純利益」というのは、「経常利益」から特別利益を加え、特別損失を引いたもの。
※特別利益とは、例えば、土地などの固定資産を売却した利益のこと。
特別損失とは、例えば、自然災害などの損失のこと。
「当期純利益」というのは、「税引前当期純利益」から法人税や法人住民税、事業税を引いたもの。最後の「当期純利益」が1年間の経営成績を表す最終利益なのですが、経営分析における一番重要な利益は、3番目の「経常利益」ということになります。
ただ、この利益の額が単純に大きければいいのか?というと、そうでもありません。
■ 売上高に対する利益の割合
■ 投資額に対する利益の割合
というのが収益性を判断する上では重要になってきます。
次回は、収益性の良さを、どのように判断するのか?
具体的に見ていくことにしましょう!

